ビールは新郷への道にある、新郷の中にはない
新郷村にブルワリーはない。アプローチ上に実在する2軒:八戸のカネク醸造と十和田の奥入瀬ビール。
新郷には自前のビールがない。村の公式ページに載っているのは、墓、博物館、祭り、コミュニティバス、空き家バンクだ。ブルワリーは載っていない。「新郷巡礼ビールルート」を醸造所名と醸造家のコメント付きで紹介している情報があれば、それはフィクションだ。実在するビールは、村へ向かう道の上にある——東の八戸と、西の十和田・奥入瀬の方面に。
カネク醸造(八戸)
株式会社カネク醸造は八戸市南郷大字市野沢字屋敷添14-2で醸造している。サイトに掲載されている電話番号は0178-38-5474。同ページには、生産が繁忙期のため醸造所見学は休止中とあり、見学目的での来訪ではなく問い合わせフォームの利用を求めている。旅行者が使える情報はこれだけだ。ラインナップ、創業年、タップルームの話はそのページに載っていないので、この記事では作らない。
八戸は新郷の最寄りターミナルだ。村のアクセスマップによると、八戸から村役場まで36km・約1時間、役場からキリストの墓まで3km・約5分。南郷に寄るのはアプローチ上の寄り道であって、村の中の話ではない。
奥入瀬ビール(十和田)
奥入瀬ビールは株式会社A-WORLDが青森県十和田市奥瀬堰道39-1で醸造している。八甲田、十和田湖、奥入瀬渓流に近い場所だ。ブルワリーのページには、全銘柄に奥入瀬の源流水として湧き出す八甲田の湧水を使用していると書かれている。ヘッドブルワーはチェコで研鑽を積んだ。醸造所の創業は1997年。
同ページには、スタイルの種類がラインナップとして紹介されている——新郷土産のリストではなく、作り手が自分のビールをどう説明するかという形で:ゴールデンピルスナータイプ、バイエルンシュヴァルツ、アンバーウィーンタイプ、バイエルンヴァイツェン、青森米「青天の霹靂」使用のケルシュスタイル、奥入瀬産りんご使用3%の発泡酒、アメリカンホップを多用した一本。いずれも醸造所自身の説明だ。
営業時間:レストランは11:00〜16:00(ラストオーダー15:30)、水曜定休、電話0176-27-1317。ブルワリーカウンターは9:00〜17:00、土日定休、電話0176-51-3151。訪問前にページを再確認すること。水曜定休は計画を台無しにする類の情報だ。
村のアクセスマップでは十和田市が新郷役場から27km・約40分。奥入瀬はその先、市街地からさらに道を上がった場所だ。実在する住所への実際の寄り道ではあるが、やはり新郷ではない。
この記事がしないこと
三戸郡内のブルワリーは確認できなかったので記載しない。立っていない釜の前に人の言葉を貼り付けない。隣県の酒蔵は、誤った段落に書き込まれたからといって青森のビールメーカーにはならない。飲みたければ八戸か奥入瀬の道沿いにある。墓は別の目的地であり、村はすでにその行き方を公開している。
出典
- 株式会社カネク醸造 — 住所、電話番号、醸造所見学休止の案内。
- 奥入瀬ブルワリー — 住所、使用水、1997年創業、スタイル一覧、営業時間。
- 新郷村アクセスマップ — 八戸36km、十和田27km、役場から墓まで3km。